電子ピアノにいくらエスケープメント機構ついて、鍵盤のタッチがグランドピアノ近くなっても、出てくるのはグランドピアノに似せたプリセットされたデジタル音だ。 ではなぜ私がやれる時は生ピアノのサイレンサー切ってちゃんと外に音出して練習してるのか。 それは、前にも書いたけど、アコースティックな楽器は体全体使って「楽器をフルに鳴らせるようにしないといけない」からですよ。 それはヘッドホンから出てくるプリセットされたグランドピアノに近いデジタル音とはどう言っても違う。 そして、アコースティックな楽器が大きくなればなるほど、体をいかに使うか、それによってどれだけ音が変わるかを勉強する必要がある。生ピアノは、体格差がとてもストレートに、非情なまでに音に出る楽器です。それを体を効果的に使ってカバーしたり、実際の生の音がどう空間に鳴ってるかを「聴いて確かめる」必要性がある。その重要性は非常に高いんだけど、電子ピアノで練習していると、その感覚は掴めないと思う。 そういう意味で、いくら言ったって電子ピアノは生ピアノのタッチに感覚的にできるだけ近づけたものであっても、完全な代用になんかならないと思ってます。