2024-04-19 13:04
特定の舞台演劇というより一般論的な印象なのだが、人が会話するというのは「相手の話を聞く→理解する→自分の知識や経験との整合をとる→意見を生む→相手に返事する」というプロセスが頭の中に繰り広げられるはずなのだが、割とそれを感じることが少ない。見てても「覚えた台詞をそのキャラが言いそうなスタイルで話している」感があったりするし、「相手が話し終えるのを待っている」のもよく見かける。
会話における思考と反応のプロセス、現象学的な会話の流れからすると、「その間の短さでその返答は出ないよ」とか「そこはこのキャラにとって特に重要な話だから相手の話が終わるのは待たないよね」とか、なんかそんなことを思ってリアルさが薄いなと思ったりすることもある。アニメ見てるより漫画読んでる感じに近い感じ。
ただ、芝居の中で誰か一人でもそれを乗り越えられちゃうと単に「浮く」ので、そこも含めて全体的に「均質な演技」が作り込まれてるのが、もやもやすることもあったりして。