2024-07-03 12:31
ときどき思い出すこと。
20年くらい前かな。ある大手出版社のPR誌に「もし日本漫画全集を編むとしたら」というテーマの鼎談記事が載ってたんですよ。参加者は漫画の専門家…というか詳しいとされる有識者。人選としては真っ当な感じ。
しかし、何ページにもわたる鼎談がガッカリだった。挙がるタイトルがおかしいわけではなかったんだけど。何十巻もあるような長編タイトルがバンバン飛び出し、現実的でない。「もしも」の企画にしても、いや…だからこそ「現実味」を想定しながら話さないと面白くないのでは。
「その作品入れるならこれも入れなきゃダメでしょ」と話す参加者たちはとっても楽しそうなのだが【日本漫画全集を編むなら】ではなく【日本の名作漫画】を挙げるおしゃべりになってしまっている。ここ、しっかり線引きしなきゃいけないんだなぁと読みながら思ったのだった。