Threadser.net
數據
關鍵字
功能建議
Blog
Following
Threads
Change language
登入
串文
串文鏈結
2024-06-29 14:16
【少女の残像】20┆4章-2少女の記憶Ⅱ いや、子どもなのです。十二分にわたしは子どもです。確かに電車料金は大人扱いになったし、自分が何者か考えるようになりました。体つきだって少なからず変化しています。けれど、大人と子どもの狭間でこそあれ、大人に反抗している時点で、やはりまだ子どもなのです。 何ヶ月もまともに見ていなかった金森先生の直球の眼差しに耐えられなくなり、お弁当をつつきました。今日もわたしの好きな甘くない卵焼きが入っています。料理好きな母のお弁当は、彩りもよくいつも美味しいものでした。 「そうか、何か先生にできることないかなって思ったんだけど、ごめんね。でも元気そうで安心した。」 何よそれ、何で謝るのよ、それこそ少女漫画みたいじゃん、やめてよ。 「押村先生の娘かぁ。中谷が絡んでると押村先生本当にお父さんみたいだもんね。押村先生はね、中谷が教務室に居るのもさ、すみません居させてやってください、学校行ってないんでって塾長にお願いしてくれてたんよ。押村先生もすごく中谷のこと気にかけてる。先生に話せなくても押村先生には話してる?」 「何を?」 「うーん?そうだな、色んな話。」
讚
1
回覆
1
轉發
作者
中谷真希枝(なかや まきえ)
makie_nakaya
粉絲
481
串文
120+
讚
回覆
轉發
24小時粉絲增長
無資料
互動率
(讚 + 回覆 + 轉發) / 粉絲數
0.42%
回覆 (BETA)
最先回覆的內容
發文後
用戶
內容
幾秒內
中谷真希枝(なかや まきえ)
makie_nakaya
「何それ、別に普通だよ。普通に会話してるけど、特に相談事とかないし。」 「そっか。ないならそれはそれで良かった。」 背景に花や蝶や星を背負っているかのように、ニッコリと先生は笑いました。 押村先生は普段サバサバと、どちらかと言えばぶっきらぼうで、わたしに対しても「邪魔邪魔!」やら「もーお前あっちで勉強してろよ!」やら、何かと面倒そうにするので、そこにわたしがまとわりつくという構図だと思っていたのですが、押村先生はわたしの居ないところで塾長に頭を下げてくれていました。道理で教務室に居ることを誰からも咎められないわけです。「押村先生の娘」と他の先生から呼ばれていたのは、単にわたしがまとわりついているからではなくて、押村先生が親のようにわたしのことを心配してくれているということを他の先生達が知っていたからなのかもしれません。予期せぬ感激でした。ありがとう、押村先生。 でも、だけど、しかし、です。 それとこれとは別の話。それを「金森先生の口から」聞いたことに、わたしは少なからずショックを受けました。 続