2024-06-29 14:16
【少女の残像】20┆4章-2少女の記憶Ⅱ いや、子どもなのです。十二分にわたしは子どもです。確かに電車料金は大人扱いになったし、自分が何者か考えるようになりました。体つきだって少なからず変化しています。けれど、大人と子どもの狭間でこそあれ、大人に反抗している時点で、やはりまだ子どもなのです。 何ヶ月もまともに見ていなかった金森先生の直球の眼差しに耐えられなくなり、お弁当をつつきました。今日もわたしの好きな甘くない卵焼きが入っています。料理好きな母のお弁当は、彩りもよくいつも美味しいものでした。 「そうか、何か先生にできることないかなって思ったんだけど、ごめんね。でも元気そうで安心した。」 何よそれ、何で謝るのよ、それこそ少女漫画みたいじゃん、やめてよ。 「押村先生の娘かぁ。中谷が絡んでると押村先生本当にお父さんみたいだもんね。押村先生はね、中谷が教務室に居るのもさ、すみません居させてやってください、学校行ってないんでって塾長にお願いしてくれてたんよ。押村先生もすごく中谷のこと気にかけてる。先生に話せなくても押村先生には話してる?」 「何を?」 「うーん?そうだな、色んな話。」
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