2024-07-23 15:50
小さな村でCM撮影。車2台が猛スピードで集落を駆け抜けるシーン。エンジンの爆音が鳴り響く。僕は村の人に謝らなければと思って、一軒の民家を訪ねた。土間のような玄関から「すみませーん」と大きな声で呼ぶと、2階から小学生ぐらいの男の子が降りてきた。男の子は何故か慣れた様子で、赤いポリタンクに灯油をいっぱい入れて僕に差し出した。僕は(ガソリンじゃなくて灯油?)と見当違いな思いを抱きながら、男の子に「1人で住んでるの?」と聞いた。男の子は何も答えない。僕がさらに「お父さんお母さんは?」と聞くと男の子は顔を上げずに「いない」とだけ言った。沈黙が流れ、それ以上何も言えなくなった僕はそっと男の子の手を握ろうとしたが、男の子はサッと僕の手を振り払った。 夢日記