2024-09-01 13:23
自邸スタジオ リノベの際に悩んだ新旧の空間の繋ぎ目の建具
以前ガラス戸だった扉は視界を切るため閉じた開戸に、新たに欄間を設けてガラスにした。
照明がなければ暗い廊下になるが、欄間から差し込む間接光がぼんやりと屋根裏を照らし、扉を開いた時に広がる空間の差異を演出することができた。
壁というのは空間を間仕切る機能はもちろんだが、実はその面によって光を可視化する役割があることは、実はあまり意識されていない。
その上で、R壁による二次曲面は光を色面分割ではなくシームレスなグラデーションに変換してくれるため、廊下からみた室内空間の広がりを期待させる効果もあって配している。
日々行き来するこの空間の境目は、その日ごとの陽の光を色に換え、飽きさせることなく在り続けている。
Architect @hironorifujioka
Styling @mee__lifestyle
CD @nottuoinc