2024-10-06 16:21
時は午前0時を少しすぎた頃。湾岸道路を流していた私の前方、脇道から1台の白い車が現れる。そう、フルノーマルのクラウンだ。何かを察知した私は、赤信号が見えたこともあり徐々に減速。信号が青に変わり、私はあえてゆっくりと加速していく。徐々に離れる距離。以外にもそのクラウンは法定速度より少し速かったのだ。そんなこともあり少し油断をしていたところでやつは本性を表した。前方に見える赤色灯の点滅。どうやら前を走っていたスクーターに目をつけたようだ。再び詰まる距離。私はメーターに映る数字に細心の注意をはらいながら、そっと横を通り抜ける。クラウンはスクーターとともに脇の道へと消えてゆく。そうして、やつの姿が見えなくなったことを確認した私は、すぐ横を走っていた見ず知らずのZX-4Rとともに、素早くその場から離れるのであった。その時メーターに映っていた数字を私はもう覚えていない...