2024-11-11 04:18
長くなります。
あまり明るい話しではないので、苦手な方はスルーして下さい。
私にはお母さんが2人いる。
産んでくれた母と
育ててくれた母。
初めてその事実を知ったのは
小学6年生の時。
引越しのどさくさに紛れて置いてあった戸籍謄本を興味本位で覗いた時だった。
「養女」と記された続柄を見て
意味はもちろん知っていたが、辞書で引いてみたりした。
怖くて親に聞くことも出来なかった。
それまで信じてきた世界が、ガラガラと音を立てて崩れていくような気がした。
当たり前のように甘えたり、時には我儘を言ったり、親に無条件に接する事が段々出来なくなっていった。
両親から事実を聞かされたのは中3の時。今はどうか知らないけれど、当時は高校進学時に戸籍謄本が必要で、これ以上は黙っておくことは出来なかったからだろう。
本当の父親はそれまで親戚の叔父さんだと思っていた人。母親と折り合いが悪くなり、愛人を作って離婚になった。
3人兄妹だったが、父は姉を引き取り、兄と私は始め母が引き取ったらしい。
そのうち子供2人を抱えて生活が成り立たなくなった母。