タイトル:ザ・カラテ３ 電光石火 評価:3/5 まず尋ねたいのはタダシよ！お前いつ目が見えるようになった！話は1作目から継続されているのだが、こないだまで盲目だった男が何の説明もなくトラック運転手になり別府を目指すと言って聞かない！ 過去２作に渡って知性を一切感じさせない荒唐無稽な物語を貫いてきたが、恐らくは関係者一同による三日三晩に及ぶ猛烈な反省会の末、今回はヤクザの抗争を描く至極まともな物語になっている！それは東映が最も得意とするジャンルであり、主人公がトラック運転手という設定も結果的には安全策でしかない！ タダシのアチョーはやはり不評だったのか50%カロリーオフな奇声となっていて寂しい！だがそんなタダシをフォローしてか山城新伍の暴れっぷりがすごい！本作は彼にとって『白馬童子』と並ぶ代表作と言っていいかもしれない！ あんぽんたんな私服以外でタダシの狂気を引き出すため用意された宿敵ブラック・ウルフは驚くほど演技を間違えており、そのせいであのタダシが若干萎縮しているように見える！ それでも陳先生が亡くなるシーンで心なく「先生！」とだけ繰り返すタダシに喜劇の王道を感じずにはいられない！