2024-11-17 09:22
② 車が見えたのだが、上手く交わした。 と思ったら、車も私を交わそうとハンドルを切り、切った先に油断していた私がいたというわけだ。 ウン十年経っても忘れられないのだが、軽ワゴンのオッちゃんが顔面蒼白で私に駆け寄る。 「大丈夫?」 とりあえずぶつかったのだと分かった四年生のBBAは、半べそで頷いた。 オッちゃんは私の自宅から3件隣の家に、私をお姫様抱っこしたまま駆け込み、私と接触したことと救急車を呼んでほしい旨を伝えてくれた。 こんないいオッちゃんに迷惑を掛けて申し訳ないこと、なんだか事が大きくなってしまいそうなことにgkbrしたBBAは、ボロボロ泣いていた。 3件隣のおばちゃんは「あらァ、床屋さんチのdaraちゃんじゃないの!アンタまさか、遅刻しそうになったもんで、ズルしてそこの道を無理矢理渡ろうとしただら!?」とズバリ言い当ててきた。 恐るべし田舎のBBAの推理力である。 田舎故に朝の道も空いており、あっという間に救急車はやってきた。 田舎に住む者達がサイレンの音にワクテカしながら集まってくる。どいつもこいつも心配するフリをして、やや目が輝いていたのに気付いた。 続く
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③ その時である。 私は野次馬共の中に、自分の両親がいることを発見してしまった。 ボサボサの髪の毛にボロボロの着古したパジャマを着たすっぴんの母、まさか自分の娘がそこにいるとも知らないヨレヨレのサンダルを履いたトボけた顔の父であった。 「どこのどいつだ!?」と真冬の一等星の如く煌めく目の輝きを秘めた両親と目が合った。 『アレっ!?』 夫婦揃ってマヌケな声で私を見つめる。 近所のジジババ共が口々に「ありゃ◯さんトコの子だ!」「こんな時間に事故って、アンタありゃ遅刻で慌てたんだら」等、好き勝手なことを呟くのが聞こえた。それが当たっているだけに虚しさも倍増である。 救急車から出てきた隊員が両親と私を交互に見て、 「あれっ、床屋さんチの子!?俺だよ俺!」 と自分が床屋の客であることをアピールし出した。 隊員は母を上から下まで見た後、「あのさ、待っててやるから、着替えてきな...」と言った。 よく見ると母は前髪にカーラーを巻いていた。 全盛期の工藤静香にでもなりたかったのだろうか。無理な話である。 母は我に返り、轢かれた娘と野次馬の父を置いて5m先の実家へすっ飛んで行った。 続く

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