2024-12-21 13:30
タイトル:陪審員2番
評価:4/5
一説によるとだ!年末に劇場公開する事でアカデミー賞レースへの介入を狙うつもりが、それほどの出来でもなかったために急遽サブスクのネット配信にしたのがこの作品だと言う!しかし!94歳となり恐らくは最後の監督作品としてこれを撮ったクリント・イーストウッドからはそんな商業的アホアホあさましさは一切感じられない!
かつてはさすらいのガンマンとして!はたまたマグナム44を携えたサンフランシスコ署の刑事として!正義と悪の間を長年さまよい続けた男が最後の最後にこの問い掛けで映画人生を終えようと言うのならば、それはあまりにも勇敢な行為だ!
一見『12人の怒れる男』のリメイクか?と思わせる入り口だが、その中にイーストウッドが埋め込んだドラマはとてつもなく重く苦しい!私はこうした"正義を問うサスペンス"を軽く鑑賞する事ができない!なのできっとこの主人公が感じる恐怖と葛藤を夢で見てしまうような気がする!
重要なバーのシーンではカントリー歌手、トビー・キースの名曲が流れている!『運び屋』で主題歌を歌った彼は今年2月にこの世を去っている!恐らくは追悼の意味であろう!