選の別冊ガイドなどなど。あ、2020年、コロナ。ナジャ店主の案内する金沢旅！という数ページのワクワク企画もあった。あれは企画編集者がすべてバッチリ旅手配してくれた直後の緊急事態宣言！にてお蔵入りになった無念。あのころ雑誌も我々も大変だったね。創刊40年前となると初期の地味な表紙のころからあまから手帖を時々買っていた記憶。だから読者としてもずいぶん長い。そのころ自分の部屋でつくる料理は森須滋郎編集の「四季の味」、店の情報はあまからでした。東京から就任した現編集長は面白い編集をなさる。今回も地域限定してない和食特集だが巻頭以外はほぼすべて同じ地域だ。取材結果的にそうなったのだろうが、それはそのまま誌面に反映されるが決してそれをうたわない。それは一見騙し絵のように読者に映るが、それが読み手をハメていく紙のトラップ、魔鏡なのかも知れない。表紙のハジキニス加工の印刷にもニヤリ。中の写真レイアウトも大きく変わった。紙媒体は触れる物でありその質感を双方向の愛の営み、はぐくみに転じる。 ナジャもあと2か月足らずで28周年。なんだかこんな感じでアーカイブする歳になって来たかもだが、まだまだもがき苦しみ