2024-12-05 08:56
知人との会食を終えて、銀座駅の改段を派手に踏み外し、内側に90度以上曲がった瞬間の足首の絵が目に焼きつき、隣りを下りていたお姉さん方もびっくり振り向くパカーンという甲高い音が耳に残っているのだけど、あれは骨が剥がれ折れる音だったのかどうか。
足首から下が真っ紫色に色づいて、象のように腫れ太ってからかれこれ2週間ほど自宅に引きこもり、ようやく人間らしい足に戻り、体重を掛けないようにゆっくりと歩けば痛みも感じなくなったので、病院までよっこらと歩いてみたら、なるほど、階段はもちろん、歩道のちょっとした段差やスロープさえも障害物の様態。ここ最近はめっきりと歩みが遅くなった母の気持ちが思い浮かぶ。
今まで目に留めることができなかったことを感じとる日々の延長には、今まで当たり前だったことが、当たり前でなくなっていく日々があるのかもしれないと思うと、今のところは普通の日々の恵まれた有り難さと未来への憂鬱が半分か。
これまでの己に甘い所業を差し置いてなんだけれども、どのように感じ、どのように生きていくかを決めるのは自分次第だよと近所の公園も12月で秋の様相。