昔、ある所で背中がすごく凹んでいる馬を見ました。乗馬用の馬でしたから鞍を乗せられ馬装されると、見た目だけですが違和感は減り、まぁまぁ普通にフラットワークもこなす。歳とるとそうなる馬もいるよとのこと。でもそれほどの歳ではありませんでした。で、よくよく調べてみたら、それはlordosis 又はswaybackという症状で、原因のひとつに幼い頃から人間が乗りすぎて起こるともありました。悲しいことに世界でもそんな馬の写真がたくさんありました。 高齢馬では、放牧だけで筋肉を使わないでいたり太りすぎだったりして背中が弛む現象もあり、ドイツ在住の馬友だちは、高齢の馬では軽めのウェスタン鞍を背中に平均的に荷重がかかるので使う場合もあるよとも言っていました。(ちなみに彼女はドレッサージュ人です。) 馬にとり大切なのは、放牧と共に年齢に応じた定期的な弾発力運動とバランスの取れた食餌、私の馬も来春22歳、疝痛も起こさずまだまだタフでいてくれますが、血行を良くし無理なく人馬共に楽しく運動することを心がけなくては、と肝に命じています。