2024-12-15 05:20
生涯の出逢いがある。アンドレ・ブ
ルトンはフランスのシュルレアリス
ムの詩人でリーダー。
書店で「アンドレ・ブルトン集成」
を見つけ、本の中に「アンドレ・ブ
ルトンを読むために」瀧口修造(瀧
口さんはシュルレアリストの詩人で
リーダー)という紹介文が入ってい
た。
「ブルトンに関して本質的なことは
愛についてあれほど大きな包容力を
もった人物をわたしは知らない」と
ブルトンの死後に述懐したマルセル
・デュシャンも世を去ったが「詩と
自由、そして愛」という相離れるこ
とのない三つの刻印は、ブルトンの
著作とともに、いっかな、この世か
ら立ち去ろうとはしないだろう」
この言葉とブルトンの強い信念を感
じる顔写真を見て身震いするような
体験をした。生涯続く出逢いの始ま
りだ。なぜならわたしは、シュルレ
アリスムを理解したくてパリへ行く
ことを目指したのだから。出逢いと
はそういうものだろう。
「きっぱりいいきろう、不可思議は
つねに美しい、どのような不可思議
も美しい、それどころか不可思議の
ほかに美しいものはない」
アンドレ・ブルトン