大切な友達がいる。亡くした娘を育てる中で出会った人。そして、娘も含めて皆んなテニスで繋がっていたという、不思議な縁もあった。 そこそこ生きて来て、沢山の人と出会い別れた。楽しい時に一緒にいるのは簡単。でも本当に辛い時に、その関係の本質が見える事も知った。 娘を亡くした時。 それを話せる人、話せない人。 話せても、相手のちょっとした言葉に引っかかり、傷つき、拒否反応が出てしまった20年来の友もいる。 あれから一年。 一緒にいたい友達、自分に必要な友達がはっきりした。 いつまでも涙する私にうんざりもせず、ただ横にいてくれる。娘の思い出を話しながら、一緒に笑ったり泣いたりしてくれる。娘のことを大好きだったって、ずっと言ってくれる。 娘の命日には、手紙をくれた。私の苦しみに思いを寄せて、一年頑張って生きてきたこと、苦しいのに変わらない笑顔を見せてくれてありがとう、なんて素敵な言葉もくれた。 彼女達のような存在に感謝しかない。私は彼女達に生かされたと思う。 娘が残してくれた宝物。