2025-01-17 11:28
一生忘れられない日があるとすれば、30年前の1月17日だと思う。
神戸在住でもなかったし、震源地にそれほど近くもないのに、
ものすごい轟音で目が覚めた。
古い木造の我が家が振り回されたように揺れて、多分生まれて初めて「死」を予感した。
「生きてるかー!」って叫ぶ父の声を今でも覚えてる。
家がなくなるとか、大事な人が亡くなるとか、直接的な被害はなくて、そんな私でもこの日は思い出します。
あの日の町の静けさ。
窓ガラスが砕けて天井が落ちた学校。
犠牲者が日に日に増えていく新聞の見出し。
あれから30年、被災者の方々の痛みは未だ幾ばくかと考えます。
私たちは贅沢者だから忘れがちだけど「いつもと同じ何もない日」が幸運だということを
今日という日に思い出します。
阪神淡路大震災