2024-12-29 14:12
小学生の時、変わった少年がいた。彼は授業中に突然立ち上がって叫んだ。
「一家のあるじ〜!!」
「自由の国アメリカァ!!」
また、彼は受け答えがゆっくりしていて、独特な雰囲気を持っていた。おそらく発達障害の特性があったのだろうが、当時はその概念が一般的ではなかったため、「少し変わった子供」という程度にしか捉えられておらず、特別支援学級ではなく普通学級に在籍していた。
それでも、彼がいじめられることはなく、私を含めた子供たちも普通に彼と遊んでいた。クラスには彼のほかにも発達障害の特性を持つ子供が数人おり、実は私自身もそうだった(診断を受けたのは大人になってからだ)。
これが良いことだったのかどうかは分からないが、当時の社会全体が「変わった人」を自然に受け入れる雰囲気を持っていたように思う。
現代では発達障害に対する認知度が上がりつつあるものの、学校や職場でのサポートはまだまだ不十分だと感じる。一概には言えないが、社会全体で発達障害を持つ人々への支援を進めていくべきだと強く思う。