2025-01-02 11:30
今朝,未だ人の入りが少ないドラッグストア前で1人の少女に出逢った。
綺麗に手入れされた長い髪の少女は,風に揺れる髪が気になるのか,片手でしきりと髪を押さえていた。
ふと少女と視線が合い,反射的に笑顔を作ったが,彼女は髪をなおすのに一生懸命だった。
笑顔こそ返さないが,私は少女のまっすぐな瞳に胸を射抜かれた。
未来をまっすぐ見据えた瞳に絶望感など微塵も感じられないことに,大人の私のほうが大きな安心感をもらったからだ。
と同時に,少女と絶望感を直感的に結びつけてしまった自分を恥じた。
そう彼女は車椅子の少女だった。
彼女にとっての車椅子は,怪我をして短期間の相棒かも知れないし,この先ずっと彼女の生活をサポートするパートナーかも知れない。
いずれにせよ,彼女自身が車椅子の生活をどう感じているかを他人である私が勝手に想像して,絶望感を無意識に連想したのは浅はかだったとすれ違いながらの一瞬で反省した。
少女との出逢いは,無意識に障害を絶望視している自分がいることを気づかせてくれた。
偏見