2025-01-10 04:45
呪い お酒が入った母親に、「あなたはまた産めるから。どちらか選べと言われたらお父さんを選ぶ。唯一だから」と言われたことがある。20歳。成人を祝ってくれた自宅でにこやかに話をしていたのに、急に話の方向がおかしくなって。 なんでそんな事言うの…今、なんで?と咽び泣いたのを鮮明に覚えている。 こんなお母さんでごめん、と言われた気もするが、曖昧で。とにかく悲しかった。 母との関係は良好で、毒だと思った事はない。 愛情を持って育ててくれたし、不自由もなかった。 父に褒められたいその一心で育児をしていた事を知った今も、関係は悪く無い。 買い物も一緒に行くし、旅行も行く。実家にも帰る。今でもたくさん大事にされていると思う。 それでも、心の底には小さな呪いが残ってしまった。 私も唯一なのに、私はもう一度作れるんだと言われたようで。私じゃなくても良いんだなって。 親にすら選んでもらえないなら、誰が私を選んでくれるんだろう。 その時からゆっくりと、人に興味を失っていった。 唯一ではない、と知るのがこわくて。 家族のような大好きな友人たちと居ても、どうしようもなくたまらなくなる。 小さな、呪い。
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作者

KJ
kan.kanjas
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