2025-01-14 11:21
夜勤帯早朝。歩けば転倒してしまうおばあさんが起きてきた。今から離床介助に回らなければならない。放っておけば転倒は確実だった。
ここで妙案。いつもありとあらゆる雑用を率先してこなしてくれる、パートさんくらい働くおばあさんに頼んでみた。
「すんません…実は見守りをお願いしたいんす…」
「よっしゃー!ええよ!」
おばあさんは眠い目をこすりながら、快く引き受けてくれた。
転んでしまうおばあさんに色んなことを話しかけ、自分はエプロンをたたみつつ、おばあさんが立ち上がってしまうと、
「あら~どこいくの~座っとかないの~」
決してスピーチロックはかけず、自分に注意を向け、かつ職員である僕にきちんと聞こえる程度の声で話しかけていた。なんという高度なスキル…それを片手間にやるとは感服した。
フロアも落ち着き、早番が出勤してほっと胸を撫で下ろしたところで、改めておばあさんにお礼した。
「ありがとうございます!めっちゃ助かった~」
「かまへんよ~リーダーには助けられてるからなぁ~ありがとう~」
そう、僕らはケアしているようでケアされていたりするのだ😊