2025-01-20 09:45
「私的労働小説 The Shit Job」
ブレイディみかこ
これはなかなかにおもしろかった。
イギリスに憧れ、渡英費用の捻出の為スナックで働き始める。
その後渡英し、ナニー、日本食スーパーの社員食堂、保育士、HIV病棟のボランティア、クリーニング工場、アパレル販売員。様々な仕事を変遷していく中で主人公は「労働」について考え始める。
イギリスだから、上流階級と労働階級の違いも「労働」に影響を及ぼす。
憧れた国がイギリスではなく、別の国だったらここまで考えていなかったかと思う。
ハンナ・アーレントの「仕事」「労働」「活動」についても主人公は自分の仕事の括りを考える。
この著者が映画撮ったら、女版ケン・ローチになるなと。