2025-01-21 20:51
父はバター醤油ご飯が好きだった。そんなにのせなくても、、というくらいたっぷりのせていたので、食器がバターだらけ、おかずもみんなバターになるわと母は愚痴っていた。父は無口な人だったので本人からは聞いたことなかったけど、父の弟が話してくれたことがある。
幼い頃、田舎で5人兄弟、自給自足みたいな貧乏生活。長兄が体が弱く、栄養のある食べ物は長兄専用だったと。父と弟は、バターが食べたくて、隙を見てご飯の真ん中に小さなひとかけらを押し込んだのだそう。たくさん入れるとお茶碗がギラギラしてバレる。だからほんの少しだけ。背徳の味。痺れるほど美味しかったって。
父は、バターいくらでものせられて、食器ギラギラにできることに贅沢や幸せを感じていた模様。