2025-01-22 03:45
ディストピアSF
私の執筆しましたディストピア小説をご紹介。
『イヌ・ネズミ・ウマ』というタイトルですが、これは作品の主人公3人の置かれた立場を表しています。
即ち、
「国家権力のイヌ」
「体制に仇なすネズミ」
「権力にも民衆にも仕えるウマ」
作中のヒロインは「スナ・オブライエン」という名前。
私がこのキャラクターを思いついたのは、ディストピア小説の古典『1984年』にて体制を盲目的に信奉する「オブライエン」という人物が、典型的なアイリッシュの姓という点に気がついたからです。
英国人のジョージ・オーウェルが何故、作中の悪役としてアイリッシュ(英国内でのマイノリティ)と一目で判る人物を配したのか?
その「解」を自分なりに考えてみたのが、拙作『イヌ・ネズミ・ウマ』です。
作中、マイノリティ民族出身のヒロインは、国家権力に忠誠を誓い、マジョリティが多数を占める反体制組織を追い詰めます。
しかし、結局は彼女も殺されてしまい、体制は瓦解。
そしてその後は…???
という内容。
「権力と反権力」
「マジョリティとマイノリティ」
というテーマで自分なりの考えをまとめてみたのが本作です❗️