2025-01-22 12:24
ボルドーの非認可品種を使いオーガニック認証で栽培する白ワインを愉しみました。
いまや、世界中のワインメイカーと話しても必ず持ち上がる話題のひとつが「気候変動にどう対応していくか?」です。
当然答えはひとつではありませんが、より熱に耐性のあるブドウ品種への転換は必須でしょう。
このワインはボルドーで伝統的に用いられるセミヨンの他に、南仏で馴染みのあるルーサンヌ、そしてシャルドネを使っています。植樹は2022年、ヴィンテージが2023年ですから、出来立ても良いところですが、だからと言って等閑に付すのは早計です。
1976年、あの「パリスの審判」で名だたるブルゴーニュのトップドメーヌのワイン(ルフレーヴやルーロ)を抑えて白ワインの1位に選ばれたカリストーガのシャトー・モンテレーナも当時はまだ樹齢の浅い若樹だったと記憶しています。
今後、彼らの挑戦が成功するのか否かはまだ誰にも分かりませんが、ワインラヴァーとしては無関心ではいられません。
加えて3つの品種の構成が見事で、八寸あるいは松花堂弁当的な、小ポーションの要素が幾つも一皿に載っている料理には寄り添わせやすいのも見逃せません。