2025-01-23 00:35
小野和子さん
50年以上の民話探訪。採集、採話ではなく、探訪。人を訪ねる。語り手と聞き手があって、その間に分け入るように入っていく民話の姿。整列されたいわゆる民話の姿ではないのかもしれない、けれどあまりにもほんとうのこととして目の前に立ち上がってくることば。ことばを選ぶのってすごい。きっと失敗も、たくさんあったろうと。でも愛情と、敬意、深い洞察と考察が根底に流れてる。その姿勢に心と脳が揺らされてる。
さわりの部分だけだったのを、この冬に再度読み進められていて。小野さんご本人もだけど、よくこれを本にされたと思う。してくださってありがとうございますと、書きたいぐらい。それほどに。小野さんの探訪にどこかで自分も一緒になりながら。忘れ去られて、時代、時の中に沈んでゆく人生や日々たち。自分が読み進める瞬間の今も含め。それがいったいどこへ行くのか。そこに光明を見るような気分。また、かおをあげてすすむ。今日。ありがとう◎