2025-01-26 11:43
小学生のとき、先天異常の治療のために手術をした。検査も手術も子どもだった私にはなかなか過酷なもので、その年の夏休みのほとんどを病院で過ごした。しかし、その後の検査で完全には治っていなかったことを、執刀した医師が母に話しているのを片耳で聞いていた。
それから何年もの間、詳しい理由を知らされないまま薬を飲み、年に一度の大きい検査と、定期的な小さい検査を続けていた。
ある時、今までにない別の検査を受けた。それが何だか知らされなかったのは、私が子どもだと思ったからだろう。
ただ、私はそれを最後に「もう検査は受けたくない」と宣言し、通院をやめた。
定期的に検査のために仕事を休んでくれていた母は、確かに大変だったと思う。が、その時はそんなことより私にとっては痛くて、不快で、不安で、恐怖しかない検査を辞めたいだけだった。
これまでの詳しい経過や事情は何も聞かされないまま病院から離れ、今40年経った。
ところが、更年期にさしかかり、今まで何とかやり過ごしてきたことが、やり過ごせなくなってくる。いくつものクリニック、診療科を受診しながらも、一進一退、完全に良くなった気配がない。
(続きます)