2025-01-26 13:14
消防署のおっちゃん① 昭和50年代のお話。 私が生まれて暫くたってから→小学1年生までを過ごした家のすぐ近くには消防署があった。 両親は共働き、私と二つ下の弟は幼稚園から帰ると近所の食堂のご夫婦や家具屋のおじさん、そして消防署のおっちゃん達の元へ行っては遊ばせてもらった。 消防署のおっちゃん達はカッコ良かった。 時には勇ましく署の上階の窓からロープで降下していたし、時には凛々しく並んで隊列を組み、時にはお茶目に凍ったホースを踏み踏みして中の氷を押し出していた。 何より、私らきょうだいがいつ訪ねてもイヤな顔もせず迎えてくれ、署員食堂には「(弟の名前)用」と書かれたミロまで用意してくれていた。 ところで弟は、今でこそM自動車の営業所の副所長(多分)なんぞやっとるが、幼い頃はかなりフワフワした子だった。 「お宅の子、ウチの前でず〜っと商品を眺めてる」と近所のおもちゃ屋さんから電話がかかってきたり、 「(弟の名前)ちゃんがおったわ!」と家具屋のおじさんに配達帰りに拾われたりする、ちょっと目を離すとどこへ行くやら分からん子であった。 ある日、弟がいなくなった。 続く
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