2025-01-29 02:24
東京の思い出その九
飯場は多くは独身であるが東京の場所柄か東日本の出身が多い。皆私の事を◯ちゃんと可愛がってくれた。なかには子供にとって摩訶不思議な場所に連れていってくれる人もい、る。ある日アイス食べに行こうと社員に誘われた。普段一緒に食堂で顔合わせているので疑いもせずついていく。ビルの黒っぽいドアを開け中に入ると紅いイスがコの字のように幾つか並べてありそこに座った。丸いテーブルで薄暗い。隣で社員が書類を出し始めアイスが目の前に置かれて部屋が明るくなった。
なんと目の前にはお人形が着るような綺麗なドレスを着たおねーさんが5人並んでいる。びっくりした。
新しい色鉛筆を買ってもらったばかりでその色の順番にドレス姿のおねーさんが並んでいたのだ。
天井の銀色の玉がキラキラ光だした。奥は違う色が光っている。
黒い洋服を着たおにーさんが和かに社員と何か話してる。
おねーさんにジュースのむ?と言われたが天井みながら首を振る。帰る時は部屋の電気は消え天井の銀色玉だけ光を放っていた。その後わかったのはビルが建て直しでそのお店の位置などの確認しに行ったらしい。
おねーさん達は
今幾つだろうか。