2025-01-30 03:50
天照大神の遙宮(とおのみや)、伊雜宮の御祭神は、「天照坐皇大御神御魂」(あまてらしますすめおおみかみのみたま)つまり内宮と同じ。
しかし古くは、伊雑宮神職の磯部氏の祖先「伊佐波登美命(井沢冨命)」と「玉柱命」(玉柱屋姫命)の2座を祀るとされてきました。
伊雑宮御師・西岡家文書では、祭神「玉柱屋姫命」は「玉柱屋姫神天照大神分身在郷」とし、同じ箇所に「瀬織津姫神天照大神分身在河」としている事から西岡家では玉柱姫、天照大神、そして瀬織津姫は同神であるとされます。
伊雑宮は神田を持つ唯一の別宮で「御料田」(ごりょうでん)とも呼ばれ、千葉の香取神宮、大阪の住吉大社と合わせて日本三大御田植祭「御田植式」が斎行されます。
そして神宮の「御贄地」(みにえどころ)として古来から伊勢神宮の修繕費や神事の費用などは伊雑宮の神田の収穫が充てられてきた事もあり、別宮の中でも特に高い格とされてきました。
伊勢神宮