あるビリオネアが中心となって壊滅的になったロサンゼルスの再開発をする、とニュースでやっていた。 聞いたことある名前だなと思考を巡らせて、そうだ、この方が所有する高級ショッピングモールに壁画を描いた事があった。その時に挨拶に来てくれたのだ。 頼まれて彼の名もカタカナで書いた。だから記憶に残っていたのだろう。 記事を読むと、次期カリフォルニア州知事の濃厚な候補者となっていた。へぇー、そんな「偉い」人だとは知らなかったな。 いわゆる経済界の大物風で、挨拶して握手して、絵画に対して大袈裟にリップサービスされて。ネクタイが美しく締められていたのが印象的だった。 意外だが、アメリカでは大物だろうがちゃんと筋を立てる。 さて、壁画制作中に近所の友人が来たのだが、差し入れのビール買うために立ち寄ったコンビニに、映画「スタンドバイミー」のテディー役の俳優がいたと言っていて、そっちの方が強く記憶に残っている。グーニーズにも出てたな。 壁画はなかなか仕上がらず最終日は28時間描き続けた。その後ベガスまで500キロ運転。レッドブルとスタバとインネアウトのシェイクで何とか眠気を凌ぐ。過酷な思い出。