『ワイルドアットハート』映画レビュー 【Love Me Tender】 "カルトの帝王"デヴィッドリンチと、一部のファンからカルト的人気を誇る俳優ニコラスケイジがタッグを組んだ、究極のラブロマンス映画。 変態デヴィッドリンチの悪趣味が炸裂する、1990年のパルムドールに輝いた傑作。 "恋人のルーラの母親マリエッタから恨みを買い、殺し屋を差し向けられたセイラーは、勢い余ってその男を殺してしまう。 服役後、仮出所したセイラーはルーラと共にカリフォルニアへ逃げようとするが、娘に対して異常な執着を示すマリエッタは、私立探偵を雇い二人を追跡させるのだった" 個人的にデヴィッドリンチとニコラスケイジの最高傑作はこれ。 バイオレンス、下ネタ、下らないトーク、ロックにファンタジーと、あらゆるジャンルをごちゃ混ぜにした、90年代にタランティーノが確立させるサブカルジャンル映画の先駆け的な存在。 当時はリンチにバーホーベン、バートンなどなど、様々なキワモノ監督がいかに自分がフリークであるかを主張し合う、変な競争みたいなものが流行っていた。 《②へ》