2025-01-31 23:19
生命(いのち)は
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自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃(そろ)っているだけでは
不充分で 虫や風が訪(おとず)れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命(いのち)は
その中に欠如(けつじょ)を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分 他者の総和(そうわ)
しかし 互いに
欠如(けつじょ)を満たすなどとは
知りもせず 知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄(あいだがら)
ときに うとましく思うことさえも
許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻(あぶ)だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない