2025-02-02 23:41
そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠
作家のおふたりが庭園美術館に通い、建物に合わせて作ったという作品が並ぶ本展。庭園美術館に初めて行ったのだけど、初めてが今回でよかった。
灯りや電飾を見るのが好きなんだけど、三嶋さんのガラスはそれらを見るときの気持ちと似ていた。「場のエネルギーを掬い取り光に変換する」と本人がおっしゃっている通り光源のようだった。ガラス製品の整ったイメージとはかけ離れた生き物のようなフォルムが、庭園の緑と内装にかけられた当時の職人渾身のエネルギーを受けてますます綺麗だった。
青木さんの鉄は、一般的な鉄の冷たく堅固なイメージとは違って、凸凹で錆があり、か細い枝が支え合っているようだった。使いかけの石鹸が河原の石ころか地層みたいになっていて、素朴で可愛かった。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/241130-250216_noeaokiandritsuemishima-2/