【どうすれば、我が子は保育園が好きになるのか？】という問題が７年来、解決しない。 娘は「せんせ、娘ちゃん、きょうはほいくえん、おやすみする」と担任を前に宣言し、全身の針を逆立てたハリネズミのように誰も触れられない雰囲気を纏い、保育園の敷地外まで響いていたであろう金切り声で「いやだー！」と叫ぶ。諦めてもらうためにたっぷり15分を使うことも珍しくない。 ところが、不思議なことに保育園では身の回りのことが自立していて、友だちとトラブルになることはなく（巻き込まれる場合を除く）、年上と関わることを好み、集団の中では何も困りごとがない満３歳児なのだという。 息子も同じだった。 息子は年を追うごとに園内で出来る子だからと頼りにされる反面、保育士から放っておかれ、取り組み甲斐がない活動にストレスを抱えていた。結果、保育園拒否が家庭で強く出て困った。 ２人とも月齢相応よりも賢く、保育園のプログラムが合わないのだと結論に至り、せめて娘は二の舞にならないようにと、こども園への転園希望を出した。でも、転園受入不可通知が自治体から届いた。娘もまた放っておかれる日々が来るのか。憂鬱が過ぎる。