2025-02-04 09:37
「叱る」は「冷静な指導」
「怒る」は「感情的な行動」と言われますが
科学的にはどちらも罰(Punishment)であり
学習効果が低く悪影響が大きい
1. 叱ることの問題点
•罰は「してはいけないこと」を学習させるが、「どうすればいいか」は教えない(Skinner, 1938)。
•罰を受けた動物は回避行動をとり、学習効率が低下する(Azrin & Holz, 1966)。
•叱ることで恐怖やストレスが増し、攻撃性が高まる(Blackwell et al., 2008)。
2. 怒ると叱るを分けることの難しさ
•人間の感情は無意識に伝わる(Ekman, 1992)。
•犬や子どもはボディランゲージから敵意を察知する(Yin, 2002)。
•「冷静に叱る」は理論上可能でも、実際には感情が入りやすい。
3. 叱ることの正当化が招く危険
•「愛があるから叱る」「正しく叱ればOK」という考えが罰を正当化し、動物へのストレスを軽視する。
•叱られた犬は攻撃的・神経質になりやすく、問題行動が悪化する(Rooney & Cowan, 2011)