私の作る人物は概念のようなもので、造形としての特定のモデルはいません（イメージの発端になる人はいる時もあるけど）。 でも猫はそれぞれ明確に“あの子”として作っていて、 初めて拾ったあの子とか いつも河原にいたあの子とか 父が子供の頃大切にしていたって何度も聞いたあの子とか… 来ては去って行ったあの子たちは作品というよりもうちょっとこちら側にいる感じ。 元々は大学美術館のミュージアムショップのために長く作ってきたシリーズでしたが、一昨年ショップが閉店し在庫はこの子が最後の一匹です。来月の猫展に連れて行きます。 たぶんまた作るけどね。