2025-02-05 13:16
「幼い頃に食べたものは平気でも、大人になってから初めて食べたものはお腹を壊しやすい」
これは「経口免疫寛容(Oral Tolerance)」が関係しています
✴︎経口免疫寛容のメカニズム✴︎
犬の腸には免疫細胞が集まる
「腸管関連リンパ組織(GALT)」があり
ここで食べ物を「安全」と認識することで免疫反応を抑えます
幼少期(特に離乳期)に多様な食材を経験しないと、成長後に「未知のもの=危険」と判断し、消化不良やアレルギーを起こすことがあります
不十分だとどうなる?
•新しい食べ物で下痢・嘔吐
•食物アレルギーのリスク増加
経口免疫寛容を高めるには?
•離乳期(生後8〜16週)に多様な食材を経験
•少量ずつ新しい食材を試す
•腸内環境を整える(プロバイオティクスなど)
犬の消化器系は本当に「強い」のか?
「犬はお腹が強い」と思われがちですが
それは多様な食材を経験している場合
犬の腸は短く、消化酵素も限られるため
意外と消化不良を起こしやすいのです。
健康な消化機能を育むには
幼少期から適切な食事経験を積むことが重要