在廊を終えたのが18時。 そこからホテルへ向かうけど、時間帯的に満員電車は避けられない。 案の定、息をするのもやっとなくらいの満員電車に乗り込む。 実は、東京に来る数日前から持病が再燃してしまい腹痛と血便と倦怠感を抱えていた。 人前ではニコニコとしていても、身体は正直で、日に日にしんどさが増していった。 難病を患っているので、常にカバンにはヘルプマークをつけている。 そして、なるべく優先席の辺りに乗るようにして座ろうと試みるが、先客がいる場合に席を譲ってもらえることはほぼ無い。 でも、「倒れそうなので席を譲ってください」と言う勇気もない私は、ただただ黙って無事に駅に到着するのを祈る。 そんな今日の帰り道。 「この時間帯だと優先席の辺りに行っても座れないだろうから、諦めて真ん中辺りから乗って立っていよう」と決めた。 とりあえず、倒れないように手すりにだけはしっかりと掴まれる場所を確保して電車が出発するのを待った。 そしたら、目の前に座っていた若い女性が「良かったら、変わりましょうか？」と声をかけてくださった。 きっと、カバンにつけているヘルプマークが目に入ったのだろう。 つづく→