思えば木田先輩は「組織に属しながら個を確立」し、『UKエル・デコ』選のトップ5インスタグラマーです。出版業界でそんな例は…と考え浮かぶ2人の顔。1人は神保町のひとりっぷ先輩。ひとり旅を極めたウロウロクイーンは、モード誌編集長まで登り詰めた後、ひとりっぷシリーズの書籍を出版。もうひとりは目黒の青木くん。大手商社からモード誌に転職し念願のファッション担当に。ところがある時から占いに目覚め、いまや占い／ファッションエディターという「それ、あり？」な肩書きで活動する。3者とも独自の視点とネットワークがポイントかつ、「デザイン」、「旅」、「占い」という専門性は、時代を表している気が。ミーティングで頻発する、新しいラグジュアリーのキーワードは、「経験」と「ホスピタリティ」。大量消費の時代は終わり、長いタームでつきあえるデザイン、精神的満足感の高い旅や占いは◎ 1/25 精神科医の卓子先生とのお食事では、この流れで気になる発言を拾う。「緩和ケアで200人のご臨終に立ち会ったんだけれど、幸せってその時は気づかないし目にみえるものではないの」とつぶやく先生。なんとなく宿題をいただいた気持ちで帰路に着く。