ワシが在韓しておったときの大統領は盧泰愚で、初めて国民選挙で選ばれた大統領じゃった。とはいえ軍出身で全斗煥のナカーマだったわけで。そんな当時も、隠れ(ておらんけど)朴正煕シンパはけっこうおって、とくに京畿道や忠清道のアジョシたちには絶大な人気を誇っておったわな。 日本から遊びに来た友だちと武寧王陵を見に行ったとき、たまたま入った食堂で主人のアジョシに気に入られたワシら。ぜひ見せたいものがあると、食堂の2階(アジョシのご自宅)に招かれたの。アジョシは立派な螺鈿の箪笥から何十冊ものアルバムを取り出した。そこには、新聞の切り抜きや写真、チラシなど朴正煕に関するさまざまなものがびっしり整理されておって。「素晴らしい大統領だった」というお話をたくさん聞いたの。結局、辞去するチャンスを逃し(ひー)、「うちは民泊もやっておる」という言葉のままにアジョシのお家に宿泊。朴大統領のお話を夜中の3時ごろまで聞いた。アジョシの話を理解するだけでも大変なのに、それを日本語に訳さなければならぬという苦行。。。 翌日、熱出たわ！！ 続く