2025-03-06 20:54
今回のグランドサークルの取材では瞬が撮影と編集を、リカルドが撮影の許認可取得とドローン撮影を担当することになっていた。
そうは言うものの、アメリカの国立公園ではほぼドローン撮影は禁止されているので、公園外でしかドローンを飛ばすことができない。
だがリカルドは低空でドローンを飛ばし、ドリー撮影やクレーン撮影のように滑らかな映像を撮影することを得意としていた。
特に人物を360度周りながらの撮影は、ドローン撮影をしたようには絶対に見えなかった。
機材をすべてトヨタのフォーランナーの荷台に積み込むと、二人は昼下がりのLAを出発して、インターステイト15号をラスベガスへと向かってクルマを走らせた。
LAで暮らすようになって、瞬は何度もラスベガスに行ったが、ベガスに入る時に見える夜景がとても気に入っていた。
祖父も父も、パチンコをはじめとしたギャンブルは一切やらなかったので、瞬にもギャンブルをするという習慣はまったくなかった。
だがベガスには瞬のお気に入りのベビーバックリブのTo Goの店があった。
今夜はベビーバックリブをモーテルに持ち帰り、シェラネバダのエールで流し込むつもりだった。