2025-03-07 01:41
これは定説ですが、
「奥様方は家で家事をし、
男性の稼ぎで十分に暮らせた」
は、日本の場合、1950年代から70年代に工業化社会での高度成長期に、社会のある部分で多く見られた家族モデルです。経済と社会の条件によってたまたまそうだったのです。といっても専業主婦率は最高で60%でした。なので、昔と言っても千年続いたわけではありません。
第一次産業の割合が高かったそれ以前の社会では、専業主婦は一部特権階級のものだけだったし、脱工業化してサービス業や知的産業が主流になったその後の社会でも、その家族モデルではうまくいかなくなりました。家父長制は一貫してあっても、資本、労働、社会との関係は状況によって変わります。