2025-03-07 23:39
ある方の”優しさの思い出”を目にして自分にも幾つかあるなと。
まだ幼稚園年少だった頃、朝礼時に気分が悪くなった。倒れそうになった時、ふわりと誰かに抱き上げられた記憶。それは修道女である先生だった。なぜ倒れてからではなく、あわや地面に着くその直前に抱いてくれたのだろうか。その時の子供心に感じた不思議さと柔らかさと優しさ。その感覚が忘れられない。もう一つ、小学1か2年生くらいの時。遠い学校へ電車と地下鉄を乗り継いで通っていた頃のこと。帰りの電車内でいつも私をいじめのターゲットにしいた友、彼女が私をからかい始め、持っていた切符がどこかへ飛んで行ってしまい、慌てて探すも見つからなくて半泣きになった。するとある若い女性が優しく声を掛けてきてどこへ帰るのか聞いてくれた。お姉さんと一緒に来て、わかるところまで連れていってあげるからと。不安になりながらもその手を掴んで歩き出す。最後の乗り換え駅に連れていってくれて、ここに来る電車に乗れば着くからねと言って別れた。安心して嬉しくてまた泣いた。あの時お礼も言えなかった。そして今さらお返しはできないけれど私もそういう優しさをペイフォワードしようと心に誓った。