2025-03-08 13:14
本の原稿をある程度書いたこともあって、自分の中に溜めていたものが抜けた感じというか虚無状態で、ぼんやりしつつ、ここから先の自分に対しても周囲に対しても潮目が変わる時期だなぁ、と感じている。
「男らしさ」について考えざるを得なかった理由はさまざまにあるのだけど、私がこの社会に居場所が得られないと疎外感を抱いてきた理由の一つがおそらく「男らしさ」と呼ばれる幽霊の仕業だったのではないかと思う。本を書くことで、私は何かを達成したいのではなく、「祓いたい」のだと思う。
昨日は、五億年ぶりぐらいに大学教員の方が多く含まれる研究会に参加したのだけど、自分にとってはアウェイな場所だった。若い頃は、その中で承認されて、身を置きたいと思っていたのかもしれないが、色々な意味でもう無理だと感じた。
今は自分の居場所は自分で作るまで存在しないと思うし、その場所も固定できないと感じている。「居場所は自分で作るまで存在しない」ジェームズ・ボールドウィン 壁に貼っときたい言葉