国際女性デーにかこつけて。 「強い女」とは何か—— 日本の女性キャリアを取り巻く違和感 日本では、女性が仕事で結果を出すと「男っぽい」と言われ、 意思を持って発言すれば「仁美は男だからね」と言われる。 それでいて、家庭っぽい発言をしたら「やっぱり女はそうなる」と決めつけられる。 どんな選択をしても、「女性だから」と特別視されるこの環境に、私はずっと違和感を覚えてきた。 女性がリーダーシップを取れば「強すぎる」、 控えめにすれば「もっと主張しなきゃ」、 管理職や経営者になれば「すごいね」と驚かれる。 けれど、男性ならそれはごく普通のこと。 本来、「何を成し遂げたか」で評価されるべきなのに、「女性がやったこと」そのものが話題になる。 キャリアを優先すれば「女を捨てた」と言われ、 家庭を選べば「結局女は」と言われる。 選択肢が増えたはずなのに、「こうあるべき」という価値観は、まだ根強いまま。 美容業界に長くいると、美容は自由の象徴のようでいて、実は「女性だから」という枠組みがまだまだ残っていることに気づく。 続