普段から女性差別のことに関心がない人たちが、国際女性デー の時だけ、ミモザの写真をSNSにアップして、バズを狙うための投稿が増える『国際女性デーのファッション化』には違和感しかない。 理由は2つ。 ① 国際女性デーの本来の目的から逸脱している 国際女性デーは、女性の地位向上や差別撤廃を考える日であり、個人の自己満足のための日ではない。
「とりあえずミモザの写真をアップすればいい」と考えている時点で、国際女性デーの本来の意義を無視している。 ② ミモザの写真を使うのは文化の盗用にあたる イタリアでは、国際女性デーにおとこの人が女性にミモザを贈る文化がある。 それなのに、「国際女性デーにミモザが使われる」事実だけを切り取って、「国際女性デーの日にミモザの写真をアップする」ことは、他国の文化を誤認識し、その背景を無視して消費する行為に他ならない。 こうした「表面的な部分だけを利用する」ことは、歴史や文化の意味を軽視することに繋がる。 国際女性デーは「おしゃれな写真を投稿する日」ではなく、『女性差別をなくすために何ができるか』を考える日であることを忘れてはならない。