2025-02-18 00:52
平野啓一郎著『富士山』読了。
長さもさまざまなお話が5つの短編集。
平野さんの本の中ではサラサラと読めて、どんどん引き込まれて読んでしまった。
表題作の「富士山」は少し趣が違うかも知れないけれど、他のお話はどれも、「知らず知らずのうちに、人と人とは影響し合っている」ということを痛切に実感させられるものだった。
最後の最後、「微かな光」は確かに見えたかもしれない。しかし、読み終えてもなお、怖さの方が強く残っている。
ずっとずっと考えさせられてしまう…。
自分の身に起きたこれまでのことも、いろいろ振り返らずにはいられない。
読書