2025-02-24 02:35
森沢明夫著『桜が散っても』読了。
美しい自然に囲まれた村で進められたリゾート開発。そこで起きた凄惨な出来事。
誰も、何も、悪くないのに、人生を狂わされてしまった人たちの悲哀に満ちたお話だった。
どの人の気持ちも痛いほどに伝わってきて、苦しいほどだった。
『桜が散っても』と言うタイトルの意味がそこはかとなく分かって、ただただ辛いだけに思えた主人公の人生にも光が見えたけれど…。
家族って、どんなに思い合って、大切にしようとしても、ときに脆いものなのかもしれない。
このお話は、映像化されて色彩を纏ったら、本当に素晴らしいものになると思う。
読書