2025-03-02 09:40
完全に日が沈んだ日曜の夕方。さっきまで自転車に乗ったスーパー帰りのお母さんや塾帰りの小学生の話し声が賑やかだったマンション周り。一気に夜の帳が下りる瞬間、私の膝には愛猫がいる。こっちを向いてニャッと鳴く。糖質を気にして淡麗を飲みながらもすっぱムーチョを食べ、そのつまんだ指が猫に触らないように背中を撫でる。隣のマンションから『宿題やったー?』とおそらくお母さんの声。娘さんだか息子さんだか分からないが返事がないのでおそらくやってないのであろう。もしくはやってあるのに聞かれたことに腹が立っているのだろうか。そう言えば生真面目に宿題はやってから遊びに行くタイプだったなぁなんてどうでもいい事を思いだしつつ。次はアルザスの白ワインを開けようかと悩んでいる。淡麗だけで終わるはずがまた私は意思が弱いな。と膝の上の猫が私の顔を眺めるのである。あとから美味しいカリカリをあげるからさ、と美しいヒゲをひとなでし、立ちあがろうとした瞬間。玄関が開いて旦那くん帰宅。、。は、早い。ワインまで辿りつかなかった絶望感。。はて、でもどこかで安堵感もある。いそいそとキッチンに向かいコンロの上のカレーを温め始める幸せの夜。